地域と学生が繋がるサミットの振り返りを、改めてほっと平山で先日学生達が行ってくれました。
毎年、このほっと平山で合宿を行って下さっている『マネチャレ』という授業。
工科大のマネージメント学部の授業の一環で、マネージメントの机上の勉強だけでなく、実際の現場でのマネージメントを経験する授業である。
今年は、そのフィールドを
そーいえば合宿はしているけど、このほっと平山の悩みであったり、問題ってなんだろう??
と、お声を掛けて頂き(毎年フィールドは違います)、9月に色んなお話をさせて頂きました。
その話の中で、様々な提案や、やり取りを行い、紆余曲折あって決まったのが、
・工科大生へのほっと平山の周知アンケート
・学校跡を使った施設同士の横の繋がりを作るイベントの開催
12月の第1週でした。
授業という事もあり、1月末までに成果報告含めた、振り返りまでを行わなければ行けない事もあり、既にケツに火がついた状態でありました。
もちろん、全てを仕切って、開催までの段取りを学生だけで行うという事は、彼らも初めてでした。
2回生5人と、1回生1人の計6人による、壮絶な2か月間だったと思います。
開催に当たり、我々も発起人として授業と、彼らの経験の妨げにならない程度に協力者を募り、毎週の様に打ち合わせを行いました。
振り返りで話してくれたのですが、正直なめてかかっていた所もあったりした時期もあったという意見や、なかなか思うように事が進まず、単位落としてもいいか。と思った時もあったと、心境を吐露してくれたりもしました。
けれど、熱心な協力者の熱のこもった指導や、参加してくださった施設責任者の方々の、実情や声を知り、彼らの中に、授業としての取り組みという義務的なスタンスから
何の為にこれを行うのか!?
という想いが芽生えてきました。
そこには、本気の大人もそうですし、それを素直に受け止めて実行する彼らの姿に、お互いが刺激を受けながら、中には体調を崩して寝込んだ子もいれば、イベント前日には一睡もせずに準備を行っていた子もおりました。イベントの延期すら検討された、本当にギリギリの綱渡りのような準備期間を経て、当日を迎え課題は残しつつもやりきった事は本当に、素晴らしかったと感じました。
ちなみにこの振り返りの発表も、当日の朝まで資料作成などを行い、不眠でむかえた子も….
振り返るに当たり、どういう経緯でこの授業に参加したのかをそれぞれ話してくれ
・ 先輩からの勧めで参加した
・ 実際に目標をどう達成するかを経験するため
・ 自分の生まれ育った場所の、活性化の何か手助けになるヒントになるんではないだろうか
などの動機がありました。
やはり、20歳くらいの若者でも、地元の衰退や活性化について考えが及んでいるという事に、非常に驚き嬉しくありました。
自分が20歳の時は、やはり自分の事しか考えてなかったと思うし、そんな大それたテーマを思い行動に移せていたかと思うと、彼らに頭が上がりません。
今回の反省点としては、スケジュールがタイトという事もあり、イベントの根幹である
地域と地域の繋がりや、地域と学生との繋がりという部分までの中身に、深く至れず
開催するという事が大前提になってしまった
とうい点や
主旨の明確な打ち出しと、それに伴う内容の会にまで昇華できなかった
など課題も明確になりました。
参加下さった全員が一致で、『良かった』というイベントには、残念ながら仕上げる所まで行きませんでしたが、
非常に大きく、そして意味のあるきっかけを作ってくれたと、私は心から思います。
これからの我々の様な田舎の地域には、学生の力も大いに必要だと感じながらも、どちらかの一方的な思い(やりたい事・やってもらいたい事)の押しつけでは、やはり成立しないと思っております。やるならば、お互いが高められる心の余裕や、間を保つ存在、そして、同じビジョンが双方にないとどちらにも実にならない、何とも言えない残念な感情がせっかくの機会なのに抱いてしまいかねない危険があると。
もちろんそんなこと言ってられない地域も沢山有ります。
そういう場所へ、この一歩が届く一歩になっていく様な活動、繋がりを今度は我々大人も見せて行けるように、
おまんらの頑張りで繋いでもらったバトンを、おまんらの世代に渡せるようになるまで、俺らも頑張るから!!
と、カッコつけたいですよね(笑)
Wantの大きさで Canの大きさが決まる
という振り返りをしてくれた1人の学生さん。
どれだけの問題定義や、提案を投げかける事が出来るのか?
それは、人々を巻き込む力に大いに影響していると感じます。
1人で悩んでもしょうがないです。1人で出来る事には限界があり、共感が出来ないので広がりが生まれません。
そこを共有していくための場を、これから作って行きましょう。
鈴田くん、高石くん、巧くん、岩戸くん、和大くん、遥ちゃん、本当にご苦労様でした。