『皆さんの家は、蛇口をひねると水が出ますか?』
facebookには以前書いたと思うんですが、ごくごく当たりまえの事ですよね。
その当たり前の事のは、必ず前人たちの苦労の上に成り立っています。我々が、豊かで便利な暮らしが出来ているということに、『感謝』をしなければいけないと感じる事が、田舎の暮らしには沢山あります。
その一つが、生きるという事に直結している、【水】です。
平山地区の平山と言う集落は、現在山の湧水を管理し、生活用水として利用しております。
年に二回のタンクの清掃を住民が行っております。
獣道を奥へ奥へと歩く事15分ほど。
いくつもの谷(水の通り道)を越えて、
細い足場を渡り
まるで、ラピュタやナウシカの様な世界を進むと
かなりきつい斜面のなかに、ソレはあります。
8月の降り続いた大雨で、水源のタンクは土砂で半分が埋まってしまっていました。
写真では分かりずらいでが、30代の私ですら登るのにかなり苦労する斜面での作業を、50代から70代の男衆が担っています。
思いの外土砂の量が多くまた、山からの湧き出る水も多く、作業は難航。
それにしても、この時期でも山の水は本当に冷たい….。
さらに上の水源から水をこのパイプで引っ張ってきて、タンクから下のタンクへと水を送っています。
そして、この作業を昔から担ってきている先輩たち。
水を守る事は、命を守る事。
ただ残念なのが、50代以降が今の所見当たらないこと…。
作業の大変さや、道の険しさ、そしてそれを担うだけの体力や筋力。
平山地区は、『水道』の決断をしました。
命を守り、繋いできたバトンは、自分達はもちろん、次の世代の為にも形を変えることを選びました。
今まで、守り繋げてきた先輩たちの背中は、凄く大きく見えました。
私達には、そんな地域の為に動き盛り上げて来てくれた皆さんの、火を途絶えさせないように、、次はお返しできるように頑張って活動していきたいと思っています。
しかし……東南アジアのどっか山奥の風景さながらやな~ >( ̄ー ̄;
今日も一日お疲れ様でした。