長らく降り続いた雨もようやく収まり、晴れ間こそ見えませんが雨の降っていない本日。
既に全国的なニュースとして、今回の西日本における豪雨の状況は、日増しに深刻化し大きな爪痕を残す形となりました。
私ども高知県に置きましても、安芸市、本山町、香美市と連日報道が流れた通り、身の危険を感じるレベルの豪雨でした。
けたたましくなり続ける、エリアメール。以前SIMフリーのスマートフォンを使っていましたが、家族で私以外はこういった災害時のメールが来るのですが、一切来なかったこともありドコモに戻しておりました。こういった場面での災害情報の把握は、田舎では非常に必要だと改めて感じました。
朝、ベランダから見た景色に驚きました。つい先日草刈りを終えたばかりの場所も、川に飲み込まれておりました。
香美市内を流れる物部川。その河口付近が決壊するかもしれないという情報もLINEで流れてきました。普段は木の生えている辺りまで、遊歩道と公園になっている場所。すぐ近くの地区では急ピッチで高齢者の避難が始まっていました。
そして河口より少し上流にある場所。青橋として親しまれているこの場所も、普段は水面まで10m以上はゆうにある高さの橋が今にも飲み込まれそうになっていました。
ほっと平山も建物の裏手の山から、山水が噴き出してきておりました。
山の知恵として、裏山から出てくる水が透明なうちはまだ大丈夫ですが、この水が泥を含んだ茶色に濁ってきたら、直ちにその場から逃げて下さい。もしくは水が出ていた場所が、雨も止んでいないのに急に止まったら崩落の危険が迫っている場合があります。同じくその場を離れて下さい。
実際に滑ってきた場所は今回も無数にあり、今後地盤の緩み切った山は風や雨により大きな崩落の危険性を含んでおります。雨が止んでもそれが恐いんです。
高齢者や独居の人も多い中山間地域。皆尋常ではない雨に、自主的にもしくは連れ出され避難所である集落活動センターへ。
98年に起こった豪雨災害の時も、県内に非常に大きな爪痕を残しました。そして45年前の繁藤災害。どちらもほぼ同じ地区で起きた水害であり、それだけ雨から切り離すことの出来ない地域。経験の蓄積のある住民の方をもって、今回の雨はやはり口をそろえて「恐い」とおっしゃっていました。私も、98豪雨の時は一夜にして信じられないような景色を目の当たりにした記憶があり、気持ちが安らぐ事がありませんでした。
その後地域を少し回り、まだ家に残っている方々に声掛けなどを行いましたが、皆さん動かれませんでした。
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これが災害時に一番難しい所。万が一の事を考え出来るだけ避難してもらいたいですが、出たくない人や事にしていない人、自分なりの大丈夫のレベルを設定されている人。それらの方々を動かすのは容易でなく、また、何かが起こった時に当然悔やまれることになる。その事を痛感致しました。しかし、同時に強さも感じました。皆さんやはり備蓄を必ず持っており、1週間程度の食事などには困らない。自然も豊かな場所、生きる力は都会より強いと思いました。
あちこちから流れ出る谷水。
普段水鏡の様に空を写すダムの湖面も、水位がマックスに。
堰堤も全力の排水。
今現在、落ち着いた感も見られる平山ですが、今後の天候次第でまたどうなるか不安は募りますが、ひとまず皆様へのご報告とさせて頂きます。ご心配のお声がけいただきました皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。
今後とも、ほっと平山を宜しくお願い申し上げます。
最後に、今回雷が鳴った瞬間!固まった娘をとらえた写真で締めたいと思います。
(笑)